僕は、お客様を「チームの一員」と考えています。行政書士だけが一生懸命がんばっても、お客様の協力がなければ、「許可」というゴールにたどり着けないからです。
でも、ごくたまに、「お客様のミスを許せない行政書士さん」が存在します。お客様のミスでうまくいかなかったときに、「だから言っただろ!」と憤慨してしまう。その怒りを自分の中にため込むか、相手に言ってしまうかの問題ではなく、「ミスを許せない」ことが問題です。とはいえ、その気持ち、分からなくもないです。
こんなことがありました。帰化申請の当日の朝、お客様から「在留カードをなくしたみたい」との連絡。財布や家の中を一生懸命探しても、どこにもないとのことです。つい1週間前に、お客様のご自宅で最終チェックをして、コンビニでコピーを取った時まで、在留カードはちゃんとあったのに。「先生、ちゃんと返してくれましたか?」って、いやいや、ちゃんと返しましたよ。
帰化申請は、当日にパスポートと在留カードの原本を持って行かないと、受付してくれないことが多いです。とはいえ、法務局の予約時間(10時)までに入管へ行って在留カードの再発行をするのは不可能な状況。ここで、お客様のミスを責めても意味がありません。
最善の策を考えた結果、九段下の東京法務局の近くにある交番で、「遺失物届」を出して、警察から紙をもらい、それをコピーして法務局に提出しました。事前に在留カードのコピーを取っていたので、それもあって、なんとか帰化申請を受理してもらうことができました。
お客様はミスするもの。お客様のミスをフォローするのが行政書士の仕事です。
執筆者:行政書士 杉田誠
外国人のビザ・入管業務を始めたい行政書士向けのレンタルオフィス(JR総武線・平井駅7分)